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自己紹介:

「なんとかさん」という名で活動しています。主にナンセンスな物語を公開しています。

作品紹介:


ナンセンス物語


郵便受けの愛   ★曲がる鼻   ★バードとボーン   ★お気に召すまま

くだらねぇ   ★いろどりじゅーす   ★おもめのしょうせつ   ★じんにん

さんぷる   ★みゃーみゃー猫魂   ★   ★でたらめフレーム

理性の悲鳴   ★トリック   ★もっと前に   ★のっぺりサンドイッチ

ある色   ★吹き出し   ★切実なチョコレート   ★ピーマンと玉ねぎのワルツ

ちょこれゐと ゐず びゅうてぃふる   ★デリケート   ★わらいばなし   ★けっかい

かびんとほこり   ★夢VS夢   ★あれとこれ   ★怪獣が

五雷食堂のカレーライス   ★短絡的思考の見本   ★疎遠な仲間達(酔っ払い?)   ★ごった煮

そうあれる瞬間   ★かちろん   ★流行らないそう   ★お約束

とことんなつ   ★扇子   ★難扇子   ★フラジャイルに囚われて

り婦人   ★ようせい   ★人力にゃんこ   ★熱さまし

流れるもの   ★あてなし   ★ノスタルジックな人形劇   ★猫のような人

じょうけんはんしゃ   ★吠える獣   ★蛇年に   ★王様は過剰装飾

ネコ話 その1   ★もしもし亀さん   ★つくしんぼう   ★おち

すりこみのーと   ★オンリー   ★だんでぃずむでいらいと   ★あめらんこりー

切れない包丁   ★張り出しケンジ   ★だきあわせベッドタウン   ★飛べるねとべる

背中で語るな   ★要素はよそう   ★話にならない話   ★虚しさの奏でる音

まっさらな   ★さるディニーニャ   ★禁じに近似   ★無内容の

はんてい   ★私という君   ★ぜんひてい   ★シーディー対いーえふ

類型A   ★何とも言えない味   ★ガラクタの町   ★あれれ

顔に酢   ★あそびたいのさ   ★オチない   ★「意味がない」という事の体験

関係ない関係   ★いやな食事会   ★ガムの思い出   ★ぐにゃにゃするもの

ありがとう畑   ★にゃんにゃんこにゃんこ   ★正気の沙汰   ★余白に込めた思い

何だ乱打   ★らいふ ゐず ちょこれゐと   ★激しく無駄な、エトセトラ   ★苺の友達

ちょっとだけメッセージ   ★アツい子   ★我々が住んでいる世界に、住んでいる、我々とは呼びたくない我々

ちょこれいと まいんど   ★ねこかわさんの動画   ★そばの蕎麦屋   ★ぐちいんふるえんす

けちょんけちょん   ★TNTな毎日   ★足りてますか?エナジー   ★馬鹿者どもの共演

ぷりいずぷりいずへるぷみい   ★ちょこれーと・りたーんず   ★ねこかわさんの動画(後)   ★気分爽快

父親として   ★「そうかい」感   ★食にまつわるエレキテル   ★迷惑行為

めんどめんど   ★超絶   ★ぎりぎりに虹   ★失敗

手に入れた経緯   ★かのデリバリーを待ち


ガララシリーズ:

憂いのガララ   ★流離のガララ   ★魅惑のガララ   ★眠りのガララ

お嬢様の退屈   ★運命のガララ   ★ガララの里   ★ガララ対策委員会

ガララ輸送計画   ★ガララの明日   ★ガララの旅   ★安らぎのガララ

完結


そらまちたび

                                       

完結



徒然ファンタジー

                           10   11
12   13   14   15   16   17   18   19   20
21   22   23   24   25   26   27   28   29
30   31   32   33   34   35   36   37   38
39   40   41   42   43   44   45   46   47
48   49   50   51   52   53   54   55   56
57   58   59   60   61   62   63   64   65
66   67   68   69   70   71   72   73   74
75   76   77   78   エピローグ

完結


登場人物紹介



ステテコ・カウボーイ

                              


ナンセンセンス物語(ナンセンスなんだか意味があるんだかよく分からない物語)



てつがくねこ   ★秋晴れ   ★けんりのねこ   ★ぶんがくねこ

隠れた王子   ★体験   ★あんばらんす   ★こけしに焦がれる

何でもない日   ★安眠枕   ★猫通り   ★盛るミス

こうこつねこ   ★黒い羽根   ★保管   ★タンジェントの嗤い

ねこつんでーれ   ★動きだした時   ★政治口調   ★グローバルマン

任意の戦い   ★焼き肉の日   ★擬態男子   ★ハッピーアイランド

けいさんねこ   ★かしょうねこ   ★ぐるめねこ   ★最高のパスワード

てれびねこ   ★運命はなんぞ   ★嫉妬して猫   ★春へ

別の世界で   ★ねこせらぴー   ★捧げられた変奏   ★肩慣らしに捧げる不届きものの賛歌

素敵なダイアログ   ★魔法使いメリーちゃん   ★固形物と供に   ★夕陽の答え

雪のない夏   ★いなかのまじゅつ   ★風のない日   ★微妙なステージ

いじわるにっき   ★リマーク   ★ここまで来た   一つの道

貴方へ   ★さがして


境界の店

境界の店   白い猫   現実とファンタジー   猫との戯れ   ニアミス   成長
進展   起りはじめる事   桜咲く   衝撃   コンサート終わり   朝河氏
『大宮望』   N市観光   一日の終わり   絵をめぐって   朝河氏の帰還
大掃除   「そら」   繋がる世界


完結



掌のワインディングロード

                                                                                                33   34   35   36



完結




物語: 「ATJ あなざー」

                                                                     

完結



小説: 「淡く脆い」

                              
                              
                     


完結


あとは日記を時々書いています。


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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

到達し

容易には変えられない物事や、限界的な判断の末に築かれている領域とでも
言えそうな見えない何かを反復、再生産され続けている構造として捉えてみ
ると世間で言われているような『穿った見方』や誇張が案外参考になるよう
に感じます。


世界はその都度新しくなっているとしても、『法則』と『習慣』によってあ
る程度実現することが決まってきてしまうもののように思えます。コミュニ
ケーションのレベルで言えば各種の『圧力』や『暗黙の了解』を守るという
事の繰り返しによってどこかしら規定されてしまう部分があります。そうな
ると『体制』となってゆくわけですが、ではそのなかで自分が「こうだ」と
思う方向に動いてゆくという事は具体的には何を意味するのでしょうか。



特に政治的な主張をしているというわけではなく、自分の生き方を続けてゆ
く上でどこにそれが痕となって現れるかを考えています。



明らかに『構造』がはっきりしているほどに自分の行動がその中のこととし
て説明しやすいと思われます。自分がどういうものを意識していて、実感
としてその中で動いているとして「では今こうする理由は何なのか」を説明
できるのは、それを「敢えてそうする」と呼ばせる状況があるからです。



空間的な配置によって自然発生的に起こるような事があるとして、では敢え
てそこで自分を置いてみたときに、何かしら自然発生的というだけでは説明
できない意図を伴ったものがでてくる。という事が理屈の上では考えられて
むしろ自然発生的なものがあるから意図が意図として読み取れるならば…



「ただ一つの」


の視点の途上で「実現してみようと思った世界」自体を問い直す時と言えば
そうかも知れません。もっと根源を辿ると、「ただ一つの」としての自分と
いう主体の向こうに行ってみたいという事があったのです。



つまり僕、というか私とでもいうのか、この自分はどう考えていったらいい
のか。それは誰かに対する問いかけでもあって、届くかどうかわからない状
況ではナンセンスな物言いになりかけている問いかけです。そういう自分が
あるという事自体を確かめるのも容易ではなく、けれど己の中で燻っている
感じ。全く空想的ではないけれど、、、



一方で「ただ一つの」が向かっている方への言葉を括弧を入れて別の方向に
説明している今の自分が向かう方向としてはアクセス数を通じて想像される
読者ですし、その自分がどうするのかも考えているわけです。ある意味でそ
の自分を通じて前者を感じられるようにはなっているかもしれません。その
自分が行こうとしていた方向と、それを必ずしも肯定していない別の自分に
よって描かれて、その到達点に至ったのかも知れません。

これまでではなく

創られてゆくものの存在性を考慮するなら、「この世界」、「この世」は語るそのときに新しく生じていると言える。「この世」と語り出す、その語に含まれうるものが未来を抱え込んでいる。これまでの世界ではなく、これからの世界をこの世というのなら。

かのデリバリーを待ち

落ち度がないという評価が正当と思われる空調設備にぶーたれる。束縛を脱してでも
駆け出してみたいヘリテージに某総合商社は目を付けたらしいということを新聞の流
し読みで見たような気がする。それがいつだったかはよく覚えていないけれど、この
蒸れる空間に対するアンチテーゼのメタファーという系統の思考を続けていたほうが
ましだなと多少は思える。自然科学が要請し、おそらくは暗に前提する再現性とは程
遠いレベルでのにわかな既視感が、手ごろな一般論を安易に持ち上げそうになってい
る。



痴れるものは、加糖コーヒーを密かに所望する。



僕は部屋に備え付けられた内線でアイスコーヒーを注文する。おそらくは添えられる
であろうシロップとミルクを当てにして、今は眼前のモニターを注視していようと試
みる。最善があるとすればどこにあるのか、例えばアイスコーヒーではなくてアイス
ティーの方が好かったのかどうかすら定かではないのに、昨晩ピンチヒッターに選ば
れた外野手の起用のいかんをどう問えばいいものか。まあそれほど興味のある話題で
はないものの、賑やかし程度には存在感を示しておきたいと思いつつネットという大
海の泡とでもいうべき呟きを吐いてみた。


まさに泡。あぶく銭というほどでもない、正当な労働の対価ですらあぶく銭のように
消えてしまいそうだなと危惧する気持ちがどこかにあってしかるべき。いつかの誰か
がそういったような気がするけれど、それさえも大いなる意識の中の泡。消えては浮
かんでくるものを捉えようとすれば、『はんぺんパラダイス』などというものを大真
面目に考えなくてはいけない時が来るかもしれない。それは何か?ただ浮かんだもの
である。ただ浮かんだものをただ浮かんだものにしないためには、それが浮かんだ正
当な理由を探すほかはない。ゆえに、『はんぺんパラダイス』は語られるべきなので
ある。もちろん、誰の前で語るべきかは熟慮する必要がある。



「つまり『はんぺんパラダイスとは』!!!」



ここで想像上の人物、『はんぺんパラダイス研究家 テロス・山崎氏』が颯爽と登場
するとする。テロス・山崎氏はこの密閉空間の絶妙に不快指数を上げている空調には
一顧だにせず、滔々と持論を述べる。


「『はんぺんパラダイス』を成り立たせる根幹である、現体制の脆弱性…すなわち
若年層の貧困は新たなる価値創造の機縁となり、独自の文化を生み出している。は
んぺんパラダイスとはいわばその表層を漂う異質な現れであって…」



なるほどそうなのか、分かりましたよ山崎さん。…とでも相槌を打っておかないと
延々と話を続けられそうなやつを召喚してしまう可能性も考慮にいれないといけない
のである。エアコンの「ガタ」っという軋みがうまい具合に現実的思考へと引き戻し
てくれる。



現実的にはこの後何時間この部屋で過ごしていようか、コストパフォーマンスを
考慮して決定しなければならない。ただ画面を見つめて曲を入力しないこの間は
何なのだろう。なぜ突如浮かんだ『はんぺんパラダイス』について黙考しなければ
ならないのだろう。まるで突っ込み不在のままボケ続けているような気がしてくる。
もし守護天使が僕を見守っていてくれているなら、我慢できなくなって吹き出して
しまうのではないだろうか。ところでテロス・山崎と守護天使はどちらが相対的に
実在性が高いだろうか?



実際のところどちらでもいい。テロスなんちゃらだろうが、守護神だろうが、現れ
てくれるものなら現状を打開してくれるに違いない。具体的には、


『僕が今なんの曲を入力したらいいのか?』


に適当なアドバイスをしてくれるんじゃなかろうか。僕が見落としていそうな、ベタ
な楽曲を思い出させてくれて、それなりに発散できるんじゃないか。もうそれこそ完
全な再現性を持って繰り返されるチャンネル動画がかえって自由な連想の邪魔をして
いるんじゃないかと思われてしまう始末。




僕は有り余る自由の中でもがき苦しんでいる。まるでそれは現代人に与えられた使命
であるかのようであり贅沢のようでもある。それにしては上方から吹き出す風の匂い
がどことなく臭い。

ステテコ・カウボーイ⑪

10時を少し過ぎた頃、早川さんと「そろそろかな」と待ち構えていたちょうどその時にピンポーンというチャイムが鳴る。すぐに、

『ごめんくださーい。わたしよ』


と先ほど電話口で聞いたのと同じ声が玄関に響く。早川さんはちょっとした用意があったようで対応を頼まれ、少し緊張気味に玄関に向かう。玄関でロックを解除してドアを開くと僕は目の前にいた女性の姿を前にとある理由でしばらく硬直してしまった。女性は不思議そうに僕を見ていたが、たぶん僕が慣れないことに戸惑っていると解釈したものと見え空気を読むように破顔して、


「初めまして。春日と言います。真紀は中にいますよね?」


と親しげに語り掛けてくれた。僕もここでさすがに我に返って、


「あ、はい。いまちょっと用意しているみたいなのでリビングに案内しますね」


と対応した。この女性、春日さんは子持ちとは思えないほど若々しく、服装も早川さんと比べると明るめのコーディネイトでより洗練された様子に見えた。慣れていない僕には異様に高級感を感じさせる真っ赤なブランド物のバッグが、どこか住む世界が違うという事を意識させるが、他方で玄関から移動する際にも妙に距離感が近く気取ったところがまるでない様子なので親近感も感じるという不思議な感覚を味わうことになった。



リビングで早川さんが出迎えてくれる。久しぶりの再会を喜び合う二人。僕はさっそく立ち位置を見失いそうになるがすぐに早川さんが僕のことを春日さんに紹介してくれてそのままの流れで一同はテーブルに着席する。そこには早川さんが用意していたお菓子とコーヒーが置かれていた。


「本当に久しぶりね。元気してた?」


「元気にしてたよ。咲枝も元気そうだね」


春日さんは僕のいることを特に気にすることなく会話を始め、懸念していたような気まずい思いをすることなく自然に三人での雑談になる。主に早川さんの日常について僕が証言するように話して、逆に春日さんの事は時々早川さんが僕に解説してくれるので話に取り残されるという事はない。全然困ることはないはずなのだが、女性が二人で話していると休むことなく会話が続くのでその情報量で僕の頭はパンクしそうになる。


「へぇ~そうなんですか…」


話がなぜか春日さんの姑に対する愚痴になりかけて『結婚しない早川さんは賢い』という結論になりかけた時には僕もさすがになんといったものか分からなくなった。さすがに早川さんも表情をうかがうに面倒くさくなってきたのか、


「それよりさ、咲枝はこの金成くんについて何か思うことはないの?」


と話を強引に僕のことに持っていこうとする。



「え…?何かって何?」



春日さんは不思議そうに僕を見つめる。じっと見つめられたので、やはり恥ずかしくなってしまうが僕はなるべく穏便に済ますために


「あの早川さんの紹介にあった通り、僕はその…アシスタントのようなものです…」


と彼女をフォローする。しかしながら春日さんは驚くべき発言をした。


「え…?アシスタントという体で同棲してるんじゃないの?」


「は?」


「は?」


絶句してしまう僕と早川さん。その様子から何かを感じたのか春日さんもきょとんとしている。場に訪れる沈黙。僕はそれを打ち破るように、


「えっと、僕と早川さんはそういう関係ではありません」


と訂正する。だがそこで早川さんが、


「わたしとしては主夫のような働きをしてもらいたいと思っているけど、同棲ではないな」


と本音だろうけれどややこしい話をするので春日さんが疑るような眼で僕を見始める。このままでは埒が開かないと思い、僕は早川さんに出会った日のことをなるべく丁寧に説明し始めた。こうやって誰かにあの日のことを直接説明するのは地味に初めてかも知れない。早川さんもそれを神妙な表情で聞いている。


「…というわけです。僕は絶望したあの日、早川さんに拾われたんです」



亡くなった女優『川相那津子』のことは話しづらい理由があったのでぼかしたけれど、なるべく詳しく説明したため、聞いている二人は時々うんうんと親身になってうなづいてくれているようだった。僕の説明が終わって春日さんが言う。


「なるほどね…まあ若いから、どうしたらいいのか分からなくなくなっちゃうことってあるよね…」


それに対して早川さんは、


「この金成くんという人を甘やかすわけではないんだが、虚無感というのは根が深い場合がある。独りで抱えてしまう人ほど、どうしたらいいのか分からなくなる。最後は自分で決めなければならないとしても、どうしようもないときはどうしようもないものさ」


とどこか穏やかな表情で僕を見つめながら語る。早川さんの理解に少し感じ入って胸が熱くなってくるけれど、僕はそれだけではなく春日さんの視線に何かを貫かれているような気がした。もちろんそれは不純なものではない。むしろ春日さんが…似ているせいで、そう感じてしまうだけなのだという事は僕が一番よく知っていた。



そう春日咲枝という女性は『川相那津子』という女優に似ているのだ。年齢も違うはずなのに、何かがダブらせて見せている。




2時間ほど滞在した春日さん。天気がいいのもあって早川さんは春日さんと近くで食事をすることになった。春日さんにしてみれば、


「こういう機会でもなければ、お昼に外食なんてあんまり出来ないから」


という理由があるらしく、かなりお洒落な店でランチとのこと。さすがにそこは場違いな感じがして僕は遠慮することにした。玄関で見送っていると、


「金成さん。真紀のことをお願いします」


と最後に春日さんに頼まれた。どういうニュアンスなのかはよく分からないけれど、


「分かりました」


と僕は了承する。


「真紀も金成さんの事、お願いね」


春日さんが早川さんに念押しするようにそう言ったことは、僕を不思議な気持ちにさせた。
プロフィール

なんとかさん

Author:なんとかさん
ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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