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ナンセンスとそれから

物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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Posted by なんとかさん on   2  0

「なんとかさん」という名で活動しています。主にナンセンスな物語を公開しています。

作品紹介:


ナンセンス物語


郵便受けの愛   ★曲がる鼻   ★バードとボーン   ★お気に召すまま

くだらねぇ   ★いろどりじゅーす   ★おもめのしょうせつ   ★じんにん

さんぷる   ★みゃーみゃー猫魂   ★   ★でたらめフレーム

理性の悲鳴   ★トリック   ★もっと前に   ★のっぺりサンドイッチ

ある色   ★吹き出し   ★切実なチョコレート   ★ピーマンと玉ねぎのワルツ

ちょこれゐと ゐず びゅうてぃふる   ★デリケート   ★わらいばなし   ★けっかい

かびんとほこり   ★夢VS夢   ★あれとこれ   ★怪獣が

五雷食堂のカレーライス   ★短絡的思考の見本   ★疎遠な仲間達(酔っ払い?)   ★ごった煮

そうあれる瞬間   ★かちろん   ★流行らないそう   ★お約束

とことんなつ   ★扇子   ★難扇子   ★フラジャイルに囚われて

り婦人   ★ようせい   ★人力にゃんこ   ★熱さまし

流れるもの   ★あてなし   ★ノスタルジックな人形劇   ★猫のような人

じょうけんはんしゃ   ★吠える獣   ★蛇年に   ★王様は過剰装飾

ネコ話 その1   ★もしもし亀さん   ★つくしんぼう   ★おち

すりこみのーと   ★オンリー   ★だんでぃずむでいらいと   ★あめらんこりー

切れない包丁   ★張り出しケンジ   ★だきあわせベッドタウン   ★飛べるねとべる

背中で語るな   ★要素はよそう   ★話にならない話   ★虚しさの奏でる音

まっさらな   ★さるディニーニャ   ★禁じに近似   ★無内容の

はんてい   ★私という君   ★ぜんひてい   ★シーディー対いーえふ

類型A   ★何とも言えない味   ★ガラクタの町   ★あれれ

顔に酢   ★あそびたいのさ   ★オチない   ★「意味がない」という事の体験

関係ない関係   ★いやな食事会   ★ガムの思い出   ★ぐにゃにゃするもの

ありがとう畑   ★にゃんにゃんこにゃんこ   ★正気の沙汰   ★余白に込めた思い

何だ乱打   ★らいふ ゐず ちょこれゐと   ★激しく無駄な、エトセトラ   ★苺の友達

ちょっとだけメッセージ   ★アツい子   ★我々が住んでいる世界に、住んでいる、我々とは呼びたくない我々

ちょこれいと まいんど   ★ねこかわさんの動画   ★そばの蕎麦屋   ★ぐちいんふるえんす

けちょんけちょん   ★TNTな毎日   ★足りてますか?エナジー   ★馬鹿者どもの共演

ぷりいずぷりいずへるぷみい   ★ちょこれーと・りたーんず   ★ねこかわさんの動画(後)   ★気分爽快

父親として   ★「そうかい」感   ★食にまつわるエレキテル   ★迷惑行為

めんどめんど   ★超絶   ★ぎりぎりに虹   ★失敗

手に入れた経緯   ★かのデリバリーを待ち   ★都合をつけてボルドネス   ★はしごして、おくのほそみち

楽しく踊る   ★立て掛けて窓際   ★よく分からない絆   ★吉岡家の食卓~肉喰いジルバ~

安定C   ★めらねったー(前編)   ★めらねったー(後編)   ★金物細工師的な

南国気味   ★げえむ談義   ★結社とたらこ   ★黄金旅程のその後で


ガララシリーズ

憂いのガララ   ★流離のガララ   ★魅惑のガララ   ★眠りのガララ

お嬢様の退屈   ★運命のガララ   ★ガララの里   ★ガララ対策委員会

ガララ輸送計画   ★ガララの明日   ★ガララの旅   ★安らぎのガララ

完結


そらまちたび

                                       

完結



徒然ファンタジー

                           10   11
12   13   14   15   16   17   18   19   20
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39   40   41   42   43   44   45   46   47
48   49   50   51   52   53   54   55   56
57   58   59   60   61   62   63   64   65
66   67   68   69   70   71   72   73   74
75   76   77   78   エピローグ

完結


登場人物紹介



ステテコ・カウボーイ

                                          

完結


ナンセンセンス物語(ナンセンスなんだか意味があるんだかよく分からない物語)



てつがくねこ   ★秋晴れ   ★けんりのねこ   ★ぶんがくねこ

隠れた王子   ★体験   ★あんばらんす   ★こけしに焦がれる

何でもない日   ★安眠枕   ★猫通り   ★盛るミス

こうこつねこ   ★黒い羽根   ★保管   ★タンジェントの嗤い

ねこつんでーれ   ★動きだした時   ★政治口調   ★グローバルマン

任意の戦い   ★焼き肉の日   ★擬態男子   ★ハッピーアイランド

けいさんねこ   ★かしょうねこ   ★ぐるめねこ   ★最高のパスワード

てれびねこ   ★運命はなんぞ   ★嫉妬して猫   ★春へ

別の世界で   ★ねこせらぴー   ★捧げられた変奏   ★肩慣らしに捧げる不届きものの賛歌

素敵なダイアログ   ★魔法使いメリーちゃん   ★固形物と供に   ★夕陽の答え

雪のない夏   ★いなかのまじゅつ   ★風のない日   ★微妙なステージ

いじわるにっき   ★リマーク   ★ここまで来た   一つの道

貴方へ   ★さがして   ★憧れと空   ★頼もしい何か   ★何処かに何かを

なっしんぐ   ★ナイーブな曇り   ★そんな世界を   ★こんなコーヒーのCMがあったら

だけど、それは   ★花火を見に   ★演じ得る   ★演じぇない


境界の店

境界の店   白い猫   現実とファンタジー   猫との戯れ   ニアミス   成長
進展   起りはじめる事   桜咲く   衝撃   コンサート終わり   朝河氏
『大宮望』   N市観光   一日の終わり   絵をめぐって   朝河氏の帰還
大掃除   「そら」   繋がる世界


完結



掌のワインディングロード

                                                                                                33   34   35   36



完結




物語: 「ATJ あなざー」

                                                                     

完結



小説: 「淡く脆い」

                              
                              
                     


完結



短編


見つめられて   ★贈り物   ★気の早いクリスマス   ★この世界は



あとは日記を時々書いています。


twitter @nonsensky
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黄金旅程のその後で

Posted by なんとかさん on   0  0

『夏の始まり』という趣のある日の事、これまでに歩いたことのない不慣れな道を歩いている青年がいる。GPS機能で位置を確認しながら少し小高い場所にある背の高い洋館とも言える建物の門の前で立ち止まった彼の名は何を隠そうバンデンラ・ゴジジウこと吉岡末吉である。午前でも近辺とは違う妙な静けさのある場所で、門の中には番犬が居るのが分かる。敷地内に茂木々もどこか日本的ではなく、ゴジジウのような庶民感覚では気後れがしてたまらないようなシチュエーションだけれど、今回は取りも直さず館の主が直々に彼に面会したいとの事である。


「よし…」


意を決してインターフォンを押す。しばらくして、


「今遣いを向かわせますので」


という家主のものと思われる声が聞こえてくる。そこで少し気が緩み、


<立派な家だなぁ>


とか普通の感想が心の中に浮かんできた辺りで突然番犬が「ワン」と鳴いてまた気が引き締まる。


「そうだ。今日は『商談』なんだから、気合入れないと」


紙面でアート作品の依頼という話を受けてからというもの、彼の中で勝手に『ビジネス』感覚が立ち上がり彼なりに今回の件を整理した結果、本日この館で報酬も含めた会話が交わされるであろうという事が想像された。今朝祖父である「かつらーむき」にも、


『第一印象で決まるからな』


と参考になるのかならないのか微妙なアドバイスを貰って、やる気に満ち溢れてはいるが、具体的な事はあまり考えてきてはいない。



そんな彼の前に現れたのはいかにも『執事』といういでたちの男性である。その洗練された動作と風貌に圧倒されながらも家の中に案内され、おそらくは客間と思われる部屋に導かれたバンデンラ。そこも赤い絨毯に、大きなテーブルに、シャンデリアという『これでもかテンプレート』が待ち伏せていて、いよいよ己の中に「場違い感」がやってくるのをこらえ切れなくなってきた。


「すぐに旦那様がいらっしゃいますのでお待ちになっていてください」


「は…はい」


案内された席に座り、緊張しながら待っていると館の主がゆったりとした歩みで部屋に入ってきた。おそらくは高齢の男性で、非常に立派なスーツを来て現れ、朗らかな表情でバンデンラを見つめてから、


「お待たせいたしました。本日はお越し頂きありがとうございます」


と恭しく頭を下げた。


「いえいえ、こちらこそこの度はご依頼いただきありがとうございます」


それに倣うように、立ち上がって一例をして主が席に着くのを見守る。そんな風にして順調に始まったかに見える商談ではあるが、ここからがまたこの物語らしい展開になってゆく。一通り自己紹介が終わり、主の名が『マイケル飯田』という事からどうやら少し珍しい生い立ちである事が想像されはしたが、とにかく温厚な人柄であるという事が了解され、ゴジジウはほっと胸をなでおろしていた。ただマイケルの特殊性…あるいは奇特性はここから発揮された。


「確か、オリエンタルアートを目指されているという事ですよね。それも過去にあったオリエンタルアートではなく、新しいスタイルのオリエンタルアートという事だそうですが、それが具体的にどういうものか少しご教授いただきたいのですが」



「つまりですね、オリエンタルなアートというものは和の心を大事にしたアートで、日本的なものは生活の中に現れますから、そういうところからアートなものを引き出してくるという事ですね。ですが、オリエンタルという事は何も日本だけにはとどまらないわけで、オリエンタルなものとして日本の中にあるものを見てゆくという事ですね」


相手は流石に芸術の分野の知識があるらしく、バンデンラの説明でも一人うんうん頷いて「なるほど…そうか、その辺りがシュルレアリスムに通じるのか…」など納得しているようす。この辺りで気を良くしたバンデンラは最近製作している蝉の抜け殻を使ったアートで具体的に説明してみる。


「蝉の抜け殻は日本的なものですよね。そこに何かを見るという事をオリエンタルな発想だとするなら、つまりはそこにストーリー性があっていいと思うのです」


「なるほど。素晴らしい。幻惑的ですな!」


この辺りで勘の良い読者は気付かれるかも知れないけれど、マイケルは『オリエンタルアート』の『オリエンタルアート』性というよりも、そこからの発想が突飛すぎて『シュール』になってゆく様態に関心があるのだ。それは少し前に脱オリエンタルアートのコンセプトで製作したものが評価されたのと大した差がない。そんな齟齬にバンデンラが気付く様子はなく、とにかく自分の作品が評価されているのだという事を前提に今回の作品の依頼の詳細が取り交わされる。



「それでですね、今回は是非『絵画』の製作を依頼したいのです」


「どういうものをご希望ですか?」


「そうですね上手くは言い表せないのですが、私は『カミ』に興味があります」


「紙?ペーパーですか?」


アクセントの関係で思わず聞き直したバンデンラに対してマイケルはこう言った。


「いえ、『カミ』、つまり西洋でいう所の『GOD』というか、オリエンタルアートの中で神がどういう位置づけになるのか知りたいのです」


「ゴッドですか…。それは『八百万の神』の発想でも構わないという事ですか?」


バンデンラは一応確認したのだが、後者だった場合にバンデンラの手に負えるかどうかはそれこそ『神のみぞ知る』である。


「かまいません。むしろ貴方が思う『カミ』を表現していただければ私は満足です」


「なるほど…大作になりそうですね」



というような話から、報酬、その渡し方など、或いはちょっと世間話的な事をして『商談』は無事(?)終了した。帰り際、バンデンラは再び門の所まで送ってくれた執事にこう訊ねる。


「執事さんのお名前は何て言うんですか?」



特に訊いた理由はなかったものの彼はこう答えた。



「古城=ミハエル=セバスチャンです」


念のためもう一回発音してもらってからバンデンラは館を後にした。

『更新』

Posted by なんとかさん on   0  0

日々出来るかぎりの事をと心掛けていると、時として突破口となるような事に思い至る。今日は足りなかった何かが埋まるような、そういう感覚を味わっている。


『事情が複雑だ』という事は仕方のない事だとしても、上手く解きほぐせるような関係を発見できると大分見通しが立つ。自分にとって必要な知であって、世の中にとってどういう事になるわけでもないけれど、だからこそ自分で見つける必要があった事なのだろう。



平日でも

Posted by なんとかさん on   0  0

平日…と言っても金曜なので少し感覚が違うのだが、自分から話題を探しに行っている状態なのはいつも通り。阪神大震災の日の記憶というか、あの時期の事も何となく思い出している。東日本大震災の記憶とお互いに参照するように、或いは最近もトレンドのニュースに上がっていた『地震のリスク』を考えるように、もう一度『震災』というものについて考え直す方がいいような気がしている。


どうしてもこの『日常』というのは滞りなく進むものだという雰囲気がある、というか『日常』自体がその雰囲気を表している語でもあるから、その感覚で文章を書いていると複雑な心境になる事もある。それでもいざ何かあった時に世の人が望むのがその『日常』で、それを更新し続けられることは見方を変えれば幸せな事なのかも知れない。



と言いつつ、その日常が続けば求めるものも変わってくる。求めるというよりは自分に『課す』事に近いのかも知れない。



しがみついてやるぜ!

Posted by なんとかさん on   0  0

『ジロウ』がソファーの上部にしがみつく様に眠っている。いかにも心地よさそうなその寝顔を見ていると体勢が面白いのもあってか一層愛おしく思えてくる。


<そう言えば家の猫どもは変な所にしがみつくのが好きだよな>


今日はこんな具合に記憶が刺激されている。昨日なんて今や薄さが際立つテレビ上の縁に器用にしがみついていた猫もいた。『ナナ』である。常々彼女をサルに擬えて表現しているけれど、庭の木にしがみつくところから始まり、何故だかあぶなかっしい細い場所を好み、そこでしばらくうとうとしていると案の定ずり落ちてしまう事多々。今でこそ定位置であるカーテンに身を隠しているけれど、今朝はやはり水道の狭い縁に乗っかっていた。そこで何回も鳴いて水を要求するのである。


【しがみつく】。人間にとっては例えば社会的な文脈だと今のポジションにしがみつくだとか、何となく必死さのニュアンスが伝わってくるけれど、猫の場合は別にそこである必要がないのに必死にしがみついているという違いがある。もしも僕がわざわざ苦手な高所に登って柵か何かにしがみつく様な事をしていれば無用な『必死』という事になろう。『ナナ』がテレビにしがみつくのもそう言った趣がある。



考えてみれば猫は4本足の動物だから、しがみつくのも割と自然なのかも知れないしがみつくと安心感があるというのもあるのだろうか。眠る時に何かにしがみついた体勢の方が安眠できる人もあると聞く。何を隠そう僕もその傾向があり、数年前抱きつき用にスヌーピーの巨大なぬいぐるみを購入したけれど、実際はそんなに使用していない。



「むしろ…」


僕はそこで気付くのである。『ジロウ』がこのしがみつき、もしくは抱きつき体勢になる際、何故だかその『ジロウ』事態にしがみつき、抱きつきたい欲求がむくむくと立ち上がる。色々考えているうちに『ジロウ』は移動してしまっているけれど、猫に抱きつきたい欲求というのは猫飼いなら自然だろう。スヌーピーのぬいぐるみよりもふわふわ長毛の『ジロウ』が直接布団の中に潜り込んでくれればそのまま衝動に任せて抱きついてしまう。



『離すもんか!!!』


そう意気込んで抱え込んだは良いが、段々とその体勢がきつくなってしまう事がある。何故かと言えば僕は寝相が良くないからである。寝返りを打たねば死んでしまう…とは絶対に言い過ぎだけれど、頻繁に寝返りを打っている僕に対して猫は同衾するのをいつの間にか遠慮するようになっている。



それもまたなんとやら。