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ナンセンスとそれから

物語を書くつもりです。リンクフリーです。

しがみついてやるぜ!

Posted by なんとかさん on   0  0

『ジロウ』がソファーの上部にしがみつく様に眠っている。いかにも心地よさそうなその寝顔を見ていると体勢が面白いのもあってか一層愛おしく思えてくる。


<そう言えば家の猫どもは変な所にしがみつくのが好きだよな>


今日はこんな具合に記憶が刺激されている。昨日なんて今や薄さが際立つテレビ上の縁に器用にしがみついていた猫もいた。『ナナ』である。常々彼女をサルに擬えて表現しているけれど、庭の木にしがみつくところから始まり、何故だかあぶなかっしい細い場所を好み、そこでしばらくうとうとしていると案の定ずり落ちてしまう事多々。今でこそ定位置であるカーテンに身を隠しているけれど、今朝はやはり水道の狭い縁に乗っかっていた。そこで何回も鳴いて水を要求するのである。


【しがみつく】。人間にとっては例えば社会的な文脈だと今のポジションにしがみつくだとか、何となく必死さのニュアンスが伝わってくるけれど、猫の場合は別にそこである必要がないのに必死にしがみついているという違いがある。もしも僕がわざわざ苦手な高所に登って柵か何かにしがみつく様な事をしていれば無用な『必死』という事になろう。『ナナ』がテレビにしがみつくのもそう言った趣がある。



考えてみれば猫は4本足の動物だから、しがみつくのも割と自然なのかも知れないしがみつくと安心感があるというのもあるのだろうか。眠る時に何かにしがみついた体勢の方が安眠できる人もあると聞く。何を隠そう僕もその傾向があり、数年前抱きつき用にスヌーピーの巨大なぬいぐるみを購入したけれど、実際はそんなに使用していない。



「むしろ…」


僕はそこで気付くのである。『ジロウ』がこのしがみつき、もしくは抱きつき体勢になる際、何故だかその『ジロウ』事態にしがみつき、抱きつきたい欲求がむくむくと立ち上がる。色々考えているうちに『ジロウ』は移動してしまっているけれど、猫に抱きつきたい欲求というのは猫飼いなら自然だろう。スヌーピーのぬいぐるみよりもふわふわ長毛の『ジロウ』が直接布団の中に潜り込んでくれればそのまま衝動に任せて抱きついてしまう。



『離すもんか!!!』


そう意気込んで抱え込んだは良いが、段々とその体勢がきつくなってしまう事がある。何故かと言えば僕は寝相が良くないからである。寝返りを打たねば死んでしまう…とは絶対に言い過ぎだけれど、頻繁に寝返りを打っている僕に対して猫は同衾するのをいつの間にか遠慮するようになっている。



それもまたなんとやら。

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条件が揃って

Posted by なんとかさん on   0  0

使っているスマホのOSのアップデートにより付加された『オートメーション』という機能の活かし方を微妙に考えていたりする。今のところ車のBluetoothに接続した時にプレイリストの曲をシャッフルして再生するという普段のルーティーンにとって便利な機能だという事くらいしか利用法が浮かばないのだが、もともと手軽なのに皿に毎回の手間が一つでも省けるという事が何だか物凄く嬉しく感じてしまう今日この頃である。


動作を確認することが出来て、しかもタイミング的にハンズフリーも活かされたという出来事があった流れで帰宅して、うっすらとだが『便利になって行く』時代を意識していた。そのまま玄関を開けてから猫が出迎えてくれる…という事にはならないが、猫達は各々僕が帰宅したことを見届けてから各自のアピールを行う。



『条件反射』に秀でている…というかほぼ条件反射で動いているようなところがある『ナナ』が一鳴きする。それは時間的にご飯を要求したものだろう。こちらもほぼシームレスに動いていつものところに置いてある容器からほとんど手づかみのように餌を皿に継ぎ足す。日の当たるところで穏やかにしていた『ピー』の姿を見て何となくストーブを点ける。続けてコタツの温度を高める操作をし、そこで抱えていた荷物を所定の場所に置く。



動作に『無駄がない』と言えばそうかも知れない。僕がそのままいつもの場所に落ち着いてしまうと後は時々スマホを弄りながら、するべきことをしているだけだろうという気分になる。そもそもこれ以上何を効率化すればいいのやら分からない具合で、たまに『ピー』の様子を見つめていると何をしてなくても別にどうという事はないという考えが浮かんでくる。



とにかく家の猫はピタッと『停止』しているような時間が多い。言うなれば猫同士で暗黙の了解的に決めた『持ち場』があってそこでじっとしている事が平安をもたらしているかのような気さえする。




そして居間で『この条件』になった時、オートメーションであるかの如く僕に何らかの意識が立ち上がる…。


という事はなかったのである。

感動的

Posted by なんとかさん on   0  0

新年を迎え、テレビに噛り付きながらも「何か他にやる事があるんじゃないか」と思う部分がどこかにある。年が変わったからといって即座にやる事が変わるわけではないのに、気持ちの方が先に改まってしまっている。


対して猫様たちはどうか?いつものように起床し、いつもの時間に飯を喰らい、あまつさえいつもの時間…真夜中に僕を起こそうとする事まで何ら変わる事のない猫の様子は、いかに正月というものが『文化』に縛られている時間かという事を人間に思い知らすには十分であると言えよう。猫と人間のその『意識の乖離』が、これまた違う文化を構築させる動機であるという事はどうあっても正しいらしい。



次男坊的ポジションの『ジロウ』がいつも通りに爆睡している寝息はさながら別の生き物のもののようで、新春のドラマスペシャルの少し緊張感のあるシーンで「グーグー」と聴こえてくるのが少しばかりシュールである。その間余裕のある態勢でストーブ前を独占する『ピー』はこちらに背を向けているので表情は見えないが、おそらく満足そうな顔をしているだろう。事実上の末っ子である『ナナ』は何故か餌が残っている皿に顎を乗せて眠ってしまっている。これらは夜のいつもの光景で、示し合わせて極力動かないようにしている時間でもある。



自分の為に買った背の低い椅子を寝床にしている『ジロウ』を見ていると自然と『いけず』という言葉が浮かんでくる。猫の為に買ったわけではないが『ナナ』も『ピー』も隙あらばそこを占領し、実質猫の為に置いている格好である。これも一つの「文化」だろうか。そもそも家に配置されているものが猫にとって都合のいいような位置にあるという事自体が「環境」作りであり、そこから謎のシステムが生じる事もしばしばである。




にしても皆『動き』が少ない。今朝あんなに一生懸命箱根路を駆け抜けてゆくランナーを見たものだから、少しは身体を動かしたい。猫も感動して走り出したりすれば面白いだろうに。そしてこのドラマも感動的だ。

放つ

Posted by なんとかさん on   0  0

寒い日と比較的暖かい日が交互に来ているような冬はいつまで続くのだろう。朝方雨が降り、つまりは暖かい方となった昼過ぎに庭に猫二匹を放つ。


勢いよく飛び出すかと言えばそうではなく、一度玄関の段差前で立ち止まって辺りの様子を観察する。なるべく外に出ていたい『ジロウ』と年齢的なものもあるのか形式的に出た感のある『ピー』は少ししてからそれぞれ好きな場所に向かう。人間の側と言えば、少しは文明の利器から身を引き離す時間を持とうという意識で敢えてスマホを携えていないものだから、ただただ猫達を観察しているだけである。


『観察』という事で言うなら『ジロウ』も観察が好きなようで、そのふっくらした体つきで見晴らしの良い場所から遠くを見つめている。


<彼は何を見ているのか>


時々思う事があるけれど、じっと見つめている顔がどことなく知的に見えてくるのは頼もしい気がする。対して『ピー』の行動は基本的にはテンプレートである。そろそろと草を食みに行くか、家の周囲を業者宜しく点検しに行くかである。今日は段差を降りて草を食みに行った。個人的に猫には食物繊維として草が必要だと考えていて、猫を外に出したくない時には自分が草を毟って与えているというよく分からない習慣が出来ている。ただ人間にとっての『野菜』だと思ってしまうからか、なんとなく食べたい気持ちが分かる気がする。



寒くなると外に出たがらない『ナナ』は最早『置物』と化していて、不動の姿勢でカーテンの中に隠れている。個人的にはこの『取り合わせ』で良かったなと思う事があり、それぞれに違う対応を心掛けていると次第に猫三匹のシステムに無駄のない合理的な行動が取れるようになってきた。



<今日の『ブログ』の内容はどうしようかなぁ>



と考えつつ猫を見守っている。油断していると野良も時々やってくるのでかち合わせないように配慮しているという事情があるけれど、今日のところは大丈夫そうなので少しはネタっぽいものが浮かんでくる。適当な所で写真を撮らせてもらいたいなーとか考えるのであった。

さむざむ

Posted by なんとかさん on   0  0

「寒いなぁ…」


分かり切った事でも発声して確認する事に少しの安堵を覚えるのだろうか、着けたばかりのストーブの前で両手をかざす様に温める。ほぼ雪国と言ってよい地域に住んでいるせいか、『寒さ』が優勢になった時を境に気持ちが入れ替わり、ここ数日で少しは気合が入っているかも知れない。気合を入れないと寒さに勝てない。


そんな人間と運命共同体とも言える我が家の猫達は、我先にとコタツに潜ってしまっている。『ピー』と『ジロウ』は時折牽制し合いながらも基本的にはウォームシェア、コタツシェアをしている。長年連れ添っている部類の年齢の猫達だから、今や夜寝る時も一緒である。オス同士。人員を考えるとそこまで大きくないコタツという器具の陣地を獲得する為には人間の方も猫並みに関節が柔らかくないときついのかも知れない。



器用に猫と猫の間に足を伸ばし、束の間の安息を得る。油断して足を広げすぎると猫の怒りを買うけれど、流石に今日は暖を取らないと身体が冷え冷えになってしまう。なのに、こういう時ほどトイレに行きたくなってくる。



と、何故かこの時いつものように窓際のカーテンに隠れるように佇んていた『ナナ』が不穏な動きを見せる。一鳴きすると近くにあるソファーの上にささっと移動した。そして背をピーンと立てるようにすると…



「あー!!そこにはしないでー!!!」



そう猫もトイレに行きたくなるものなのである。そしてトイレのある場所が寒いのを知っていると、猫の判断で『ここでしてしまえ!』という決定になる。『ナナ』に限ってはあまりそういう事がなかったので完全に油断していた…。小の方だからまだいいけど。




幸い量は少量で、ティッシュやスプレーなどを用いて何とか被害は少なく抑えられている。猫飼い足るもの今更こんなことでは挫けない。…と思ったのだが、いつの間にかコタツから抜け出していた『ジロウ』があろうことかコタツの上に敷いている毛布の一部に粗相をする。実を言えばこれはもう『ジロウ』の癖で、何かにつけてそこに放尿するのである。こうなるとその毛布を毎回洗濯しなくてはならない。



「まあ、今日は寒いからね…」


そう自分を納得させて毛布を洗濯機に放り込む。それにしても自分が使っているもの(コタツ)を敢えて汚すのはどんな気分なのだろうか。たぶん、それは猫にも分からないだろう。

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