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詩の

黄緑色の絨毯に寝そべってワンダフルな想像を繰り広げる。
僕は少年。なんということもなく、少年。

だったらなんだっていうんだろう。意識が段々クリアーになってきた。
空気には酸素が含まれていて、だからどうしたっていうんだろう。


せいぜい楽しんでごらん。
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そう覚えちゃだめよ

うぉおおおー!!ってなって、ぐわーっ!!てなって、ふんぎゃー!!ってなってます。

なんかぁ、へにゃーが、こにゃーって感じで、うえーんが、ぐえーんっていう感じです。



うぅー、あなざーを『あのてぃーえいちいーあーる』っていう風に覚えていた人は元気だろうか…。


がんばろ。ふぁいぐはと、fight。

猫のような人

部活で陣頭指揮を執って、なんたら賞を目指して努力したけど前衛的過ぎると言われ認められず、肩を落としていた帰り道に目が合った猫には逃げられ、余計凹んだ。気持ちを切り替えようとして果樹園に出掛けた僕は、ただぼんやりとみかんを眺めていた。どうして「王様は過剰装飾」という創作劇は受けなかったのだろう?考えていても何も浮かばない。

次の日僕はコタツの中にいた。厳密な意味でコタツの中に居た。丸まって。やけに、疲れていたので自分に「お疲れ」って言いたかった。コタツの上には買ってきたみかんが置かれている。そのみかんはきっと美味しい。


「そうだ、僕には才能が無いんだ」


いつになく僕はネガネガしていた。だけど的確過ぎて、それ以上の言葉が浮かばない。


「うわ、何だこれ!!」


その時、こたつの中の僕の存在に気付いたのは、おじいちゃんだった。ひんやりした足が僕の身体にあたっている。


「あー、じいちゃん…」


僕はこたつの中から答えた。


「なんだお前、猫にでもなっちまったのか?」


「猫になれるもんならなりたいよ」


「ほうか。そういえば俺も昔猫になったことあったなぁ…」


「じいちゃんもか。何があったの?」


「おう。それがな、こんな事いうのも恥ずかしいんだけど、その時好きな子がいて、思い切って告白したんだ。そしたら」


「そしたら?」


「『ごめんなさい、私猫のような人が好きなんです』って言われて、ポカーンだな」


「何それ」


「だろ!!それでも諦めきれなくて、一応猫のような人を目指してみる事にしたんだ」


「へぇ…で、例えばどんな風に努力したの?」


「先ずは猫を観察するところから始まったな…その辺にいる猫をじっと見つめて逃げられたり、猫の気持ちになろうと今のお前みたいな格好で一晩過ごしてみたりしてな。鳴き真似とかもしてみたし、そのうち猫についての本を読んでみるようになったりな」


「すげぇ。それで結局どうなったの?」


僕はいつの間にかこたつの中から顔を出していた。


「そしたら、いつの間にか俺も猫が好きになってしまっていてな、当初の目的を忘れちまってな」


「え…じゃあその好きな人とはどうなったの?」


「忘れているうちに、他の学校に転校しちまってたな…」


「じゃあ…」


「だけど不思議と寂しくなくてな、その頃には俺も猫のような「気紛れな人」になっちまってたって事さ」


「猫のような人になったのに、いざ猫のような人になると気にならなくなる不思議」


僕は難しい顔をして考え始めていた。


「じゃあ、みかんご馳走さん」


「あ、それおばあちゃんにあげようと思ったのに」


「いいんだよ。おばあちゃんは、猫みたいに柑橘系の香りが苦手だから」


そう言って、おじいちゃんは仏壇の方をちらっと見た。相変わらずおばあちゃんは不思議な笑顔だ。


「さあて、今日も猫と戯れようかね」


「まあ、猫は癒しだよね」


何となく僕も、猫のような人なのかも知れないと思っている。

ATJ アナザー ⑥

「で?その子の名前は何ていうの?」

「松木さんって言うらしい」


私は後日友人にその日あった事を教えていた。あの後、私は今思うと何だか自分で言うのも変な話だが、乙女、松木さんとアドレス交換をし、駅で別れた。その後すぐに、「Nさん、今日は本当にありがとうございました!」というメールが来て、すっかり元気になっていた様子が文面からも窺える。実際、私が『中の人』に名乗り出てからというもの、彼女は興奮して、「それじゃあ、それじゃあ」とこれからの事についてアイディアを思いつく限り語っていた。


「その子って何している人なの?というか何歳?」


友人は、基本的な事を訊いてくる。


「何か、話す時間がなかったから、分らない。でも歳は20くらいかな?学生って感じにも見えた」


「ふーん。まあ分かった。だけど何か、」


「何か?」


「全体的に君らしくないよね」


私も自分でそう思った。私は、色んな人と積極的に関わるタイプではないし、関わるにしても自分と似ている人を選ぶ傾向にある。それだけではなく、松木さんとは接点が無いと言えば無いのだ。ただタイミングよくその場に居合わせたということが連続して、成り行き上こうなったわけで。


「ところでそれから連絡来たの?どうすることになったの?」


「うんと、連絡は来てない。だけど、「今後何かイベント的なものがあったら連絡しますね」って別れ際に言われた」


「ま、そんなもんだよね。」


「そんなもんだね」


特にそれ以上話すこともなかったので、この話はそこで終わり、私は友人とまたよく分からない事について話し始めていた。例えば、あのイベントは成功したのかどうか、そして成功したとはどういう基準によって測られるのか、とか。要するに、ネタ不足である。それでもそれなりに会話は進み、気が付くとお暇する時間となっていた。友人宅を去る際、「何か進展があった時は報告してくれと」と言われたが、友人もそれなりに関心を持っているという事が窺われる。私は「分かった」と言い、その場を後にした。


その帰り道、私はあの商店街の様子を見に行ってみた。土曜日だというのに、人は疎らで、あのイベントの時よりも閑散としている。だからというわけではないが、多分、あのイベントはそれなりに成功したのだ。人を集めるという事がイベントの目的なのだとすれば、確かに人は集まったし、物珍しさで私達のような比較的地味に過ごしている人々を誘い出す事にも成功している。ということでいいんじゃないだろうか?


「それでも、その日だけというのは虚しいよな…」


私は知らずに独りごちていた。しかしイベントはイベントなのだ。本質的なところは変わっていない。一度のイベントで全てが激変するほど世界は単純には出来ていない。けれど、確かにイベントが行われたという事実は残っている。ネット上で検索をかければそういうイベントがあったという事だけではなく、その時に悪目立ちしていた人などが良くも悪くもネタにされて小さなコミュニティーの中で通じている。ネタにされるという事は、少なくともそこに何かがあったのだと知られるという事でもある。だがそんな事を確かめるまでもなくあの日、私の中で何かはあったのだ。『私らしくない』時間が。その『私らしくない』時間が今は途絶えそうで、途絶えていないような感じだ。けれど、その時間も、いつかリアリティー(アクチュアリティー)を失ってゆくのだろうか。


「イベント的なものがあったら…ね」


そう言ってその場を立ち去ろうとすると、私は後方から誰かに呼びかけられた。


「お~い、お兄さん!!」


「あっ、あなたは確か…」


そこに居たのはキャラクター祭りの時、待機室で、「ギャランティー」と言いかけたあのおじさんだった。そういえば、第二部のクイズ大会で優勝した6番のキャラクターに扮していたのも、このおじさんだったのである。


「そうそう、あの時『ゆめ』の中に入っていた」


「あのキャラクター『ゆめ』って云うんですか?」


「うん。可愛いだろ」


「な、名前は…」


名前は可愛いのだが、『ゆめ』は河童のような、鳥のような不思議な生物であり、見方によってはグロテスクである。グロテスクと言ってしまうと失礼だから正確にキメラだと言った方が正しいだろうか。いや、ここは妖怪という説も…。


「まあ、俺も正直どこが可愛いかと言われたら、名前と答えるだろうな。それはそうと、お兄さん、あの娘どうしてる?」


「あの娘って、松木さんの事ですか?」


「あぁ、松木ちゃんっていうのか、あの娘。なんか一生懸命だったのに、悪いことしちゃったなと思ってな」


「クイズ大会ですか?それなら彼女答え解らなかったみたいだから」


「へぇ、そうだったのか。うーん、でもな俺が賞品もらっといてなんだけどよ、『ゆめ』が公認キャラにならなくてもいいと思うんだ」


「どういうことです?」


「そりゃまあ、既に『ゆるキャラ』なわけだから、それなりに活動はしてんだぜ。公認キャラだったら、その場所独自のキャラクターを本来作るべきだと俺は思うんだ」


「確かに」


「そういう意味では、あの娘ならこの商店街の為にひと肌もふた肌も脱いで…いや被ってくれると思うぜ」


「あ、その事についてなんですが」


私は、キャラクター役を任されたという事を彼に告げた。するとおじさんは大笑いし始めた。


「はっはっは!って事は、これからお兄さんも同業者ってことか!!」


「ええ、成り行き上…」


「まあ、何かあったら俺に相談しな!こちとらプロだからな」


「相談…あ、そうだ」


私はおじさんに何か『ケロ子』が参加できるようなイベントが無いかどうか尋ねてみた。
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Author:なんとかさん
ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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