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もって

その心は何を求めているのだろう。希望を言葉にするような強さと弱さで
、「君」と呼びかける。どこかに行きつくとしても、何かを持ってゆける
のだろうか。
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例えば

例えば以後の何かを決めてしまう「時」があって、「今」と思うその時は永遠的だろう。

境域

何かを聞いたその境域で、確かだという気持ちが蘇る。

いま

自分を紡いでゆくように目覚める。望む事を望んだままでいたい、それだけなのかも知れない。

ただそれだけ

一瞬に意味を込めるように連ねてゆく、そう言いつつ、意味を成すようにして行けるかというとそれは難しい。全てであって、祈りであって。

ならば

君が僕を呼んでいるなら僕はどう応えるのだろう。矛盾するように心は何かを求め、その軌跡は自分にさえ謎めいたものになってゆく。


訊ねる事が許されるならば。

なっしんぐ

単純ではないと分かっていても、短絡的に考えてしまうのはリソースの
節約なのだろうか。今日も今日とて絡み合った物事から目を背けるよう
に目の前に佇んでいる我が家の猫を見つめ、相手もこちらを見つめてい
るのを確認して満足する。その視線はあたかも世のほとんどの事は大し
たことではないとでも言っているようで、自然にそう解釈してしまう僕
の心がそれを好ましく感じている。


言うそばから七面倒になってゆく言葉は何のことは無いただ『難しい』と
理解する為の暗号で、世の中の入り組んだ関係を快刀乱麻を断つように解
決する概念があるものかと疑いたくなる。


「そりゃあね、世の中にゴタゴタが無くなればいいなとは思うんよ」


ただ見つめているだけの猫に愚痴るように話しかける。もしかしたらこの
子も内容はともかく『愚痴』というものを理解しているかも知れない。


「でもさ、ワタクシになにが出来るんですかって話ですよ。いや、大した
ことはできないっていうのは分かっていて、その上での話」


我が家の猫は少し視線を逸らして「スッ」と「フッ」の間の息をその小さ
な鼻から漏らす。


「全くないわけではない。ないんよ。でも事の内容から言ってゼロに近い
何かをやる為に無理をしているような感覚になるなら、それこそ無意味に
思えるでしょ?」


そこで猫様はあくびをする。俺だってこんな話誰かにされたらあくびも
出る。


「でも実際問題、自分の存在意義のようなものを考えるとそこで何もしない
のは癪というか、癪というか、癪というか…」



相手をしてくれていると思ったのだろうか、猫は機嫌よさそうに喉をゴロ
ゴロし始める。実際、猫と同じように捉えられれば楽なんだろうなと思う
。そうに違いない。猫の仕草に同調するように頷いてみても、どこかで面
倒臭い概念を背負っている自分が消えるわけではない。



そして自分を消そうとしているのでもない。『願わくば世界に猫からの祝福あ
れ』と猫教を広めようと言うのでもない。ひたすらに、天地がひっくり返って
もひたすらに、どうにもならないだろうなという事柄に対して、


「どうにもならんよ」


と告げる『天からの使者』になるわけでもなければ、打開策を、建設的な意
見を放てる有識者に即興でなれるわけでもない。なれるとしたら道化くらい
のもんだろう。


「にしても、君はかわいいな。なんでそんなにかわいんだ?」


依然として喉を鳴らし続ける相棒に、見惚れる事数秒、わずかに蘇った指先
の意志で僕は僅かな文字を入力して投稿する。


『今日も猫がかわいい』


一つの真理を世に放ったからなのか、何か大きなことをやってのけたような満
足感でそのまま僕の意識は遠のく。布団を被った僕の耳に猫が部屋を出てゆく
足音が聴こえた…ような気がする。
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Author:なんとかさん
ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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