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まっさらな

勢いが足りない。乗ってみようと思っても習慣から逃れられない。
何となく欠伸をした。したくてしたわけではなく、しといた方が
良いのかなと思ったので。


横溢する意欲。のわりに一向に進展のない現実。
何をしたところで、何もしたことにならない単発性。
今日やった事が、明日に何かを遺すかと言うと
特に残さない。そこで今日は今日で終わっていて、
明日も明日で完結している…そう思ってしまうと

「じゃあ何の為の、意図なんだ?」

と疑問に感じて、もっと何も始まらない…
どころかあらゆる企てを放棄したくなる。


語られるほどの事は起っていない。語るのさえ
飽いてしまった。ただ単に過去の記録を
機械的に確認するだけの無ストーリーを
敢えて語るようなモノ好きは居ない。


「大分昔の話で、それはそれは…」


滔々と語ってやろうと思うのに、全く
と言って良いほど語る事に魅力を感じない。
無内容ではないのに、内容性に乏しい。


「今日も生きた。昨日も生きた。」


それをどうやって繋げれば良いのだろう?


この無ストーリーを語るという、それ自体
不可能に見える事をやっているのは、それ
しかする事が無いからだ。挿し込まれた
真っ平らな無意図によって構成される
時間。



どう表現しようが同じことだ。意欲は
あるが、意図はない。




僕は小説を書こうと思った。だが僕は、
僕のように無内容な登場人物しか思い描けない。
僕が思い描く登場人物は、僕と同じように
存在する。もはやそれは僕がその世界に
入れ子状に挿入されているだけである。
その僕はさらに小説を書いて、その小説には…


「ねえそれって、僕の事を語っている
のと同じなんじゃない?」



小説なのか、自叙伝なのか判別不能な
そんな文。差異があるとすれば、「世界」
が違うと言うことだろうか?僕が
こうあらざるを得ないのは、「世界」が
僕にとって「世界」でしかないからである。


「「世界」が僕にとって、「世界」よりも
多くを意味するような『世界』にいるなら
僕のその『世界』における振る舞いは変わる」



なんて、「世界任せ」なんだろう。僕が
動けば良いだけの事なのに。それが出来ない
から、「世界」でなくて、『世界』では
それが出来るという条件に緩めて思考
しようとしている。それもある種の敗北だろうか?


「世界」と『世界』を取り違えるような事は
しない。だが逆はあり得る。僕にとっての「世界」
が、僕の創造する『世界』を意味するように
なるようなシリアスさが、この「世界」にはある。
創作ですら現実を反映している。その影響が
あまりに強すぎるのだ。


いついかなる時も、この「世界」のことを思考している。


そう。僕が、「世界」を既に前提しているのだ。
もはや「世界」なしには僕の行為も説明出来ない。
僕が創作の中に映し出す「僕」ですら、そうなの
ではないだろうか?「僕」は『世界』を前提
しているのではなく、「世界」を前提しているのでは?



「僕」があり得るとすれば、「世界」ではなく
『世界』に没入している筈だ。『世界』が
与えられていなければ「僕」を考える事は出来ず、
「僕」が与えられていなければ『世界』を
語る視点が無い。観測者なしの『世界』は
単なるシミュレーションでしかなく、ストーリー
はそこには無く、あるとしても歴史くらいだろう。
そんな創られた『世界』の歴史に興味のある
連中は居るのだろうか?対応物を持たない
抽象的な歴史。



大き過ぎて、忙し過ぎる。






僕は目を閉じた。やはり何もする事が無い。
このまま目を閉じていても、面白いことが
浮かぶでもない。何故、小説を書こうと
考えていて、理論ばかりになってしまうのだろう?




ほんの少しだけで良いから、何か別な事が
起ってくれと思っている。


「また世界頼みか」


僕は自分に呆れかえる。起こさなければ
始まらない。だがそこに意図が絡む。意図
的にやることは、意図的にやり続けないと
続かない。




絶望的にまっさらな、テキストエディタ。
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世界もまた自分

 自分が自分である大前提が住んでいる世界によって支えられている以上、避けられない事だろう。自分を構成しているものが世界であるならば、自分が一部を担っている世界もまた自分である。
 自分であるのに何故世界は思うようにならない。当然だ。自分の心すら思うままに行かないのに、どうして世界を思うままに出来るだろう。
 世界に何かを期待する。いいじゃないか。何かをしようとすると事は自分に何かを期待する事である。自分の成果を受け止めてくれるものが世界なら、世界に何かを期待する事もまた何かをしようとする自分そのものだろう。
 真っ白な画面。何もない?いあ、在るぞ。これから何かを描く自分って奴が。

Re: 世界もまた自分

こんにちは。

モノローグ調で小説を書いている時のモヤモヤをリアルに書いてみたらこんな感じになりました。そうなんですよね、世界っていうのは仰られたものと思います。そんな中でまっさらなテキストエディタの前で必死に粘っている姿は世界や「世界」と格闘している姿ともいえるのかも知れませんね。
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Author:なんとかさん
ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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