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ごった煮

[一発ネタ①]


苦労人の苦労を苦労して買う図。

「売ってください!」

「いや、売れるもんじゃないでしょ」

「そこを是非!」

「軽くイヤミだよね」


[一発ネタ②]


解釈の違いはある程度認められるべきだろう。カレンはその日、2人のルームメイトに高級車と救急車の違いを説明してとごねた。エイミーにとってはその違いは当たり前過ぎて答えられなかったが、ジェシーは「『こ』と『きゅ』の違いね」と即答した。

エイミーは『KO?CO?Q?』と呻っていた。カレンはわりとすんなり受け入れた。



[小ネタ①]


何を血迷ったか分からないが、僕は突然ビックマウスになってみる事にした。そう、大きい鼠に扮してこのハロウィーンの光となろうと思ったのである。パーティー会場への移動中、全身を覆う被り物は想像以上に視界が悪く、歩いていると小さい石に躓いて転んでしまったりした。

「こんなに苦労してきたんだ、きっとみな僕に釘付けになるに違いない」

僕は重々しい扉を両手で開け放った。だが僕は、僕の知り合いにはろくなのが居ないという事を考えておけばよかった。何たることか全員ビックマウスに扮して来やがったのである。彼等は一様にがっかりした表情で「またか」という目線をこちらに向けてくる。

「いや、おかしいでしょ。がっかりするのはお前らにも原因がある!」

さらに表情が険しくなる。今度は誰かが本当に「またか」と呟いた。一人が面倒くさそうに、

「今と同じ台詞を吐いて激昂したのも、お前で3人目だ」

と説明する。まさに、お呼びでない。感動的なくらいに。




[問答]


桑の一つを庭の片隅に除けながら、勉強家のヘルツは6日間しこたま溜め込んでいた感情を切り売りするように言いにけり。

ヘルツ:「ほらごらん、幼虫の蛹だよ。こんなところに。お前なんて、民意からはみ出たかき氷の材料になっちまえば良いんだ。」

後輩A:「変態してやっと幼虫になる昆虫なんていましたっけ?先輩…。」

ヘルツ:「君はまだ、冷静になる必要はない。もっと「間違い探し」的な状況に陥るまで、目を見開らいたままで居なさい。」

後輩A:「で」

ヘルツ:「問答無用!!」

そう言ったっきり、ヘルツは「何でも質問コーナー」を閉鎖した。




[とりにとろ]




中心は地下街。近隣の住民から「パンプキン・ハウス」と呼ばれている一戸建て。そこで毎晩のように開かれている俳句読み上げ大会。もちろん風流の欠片も転がっていない。出来上がる句はどれもこれも季語が抜けているので、正式には川柳なのに、開会者であるこの家の持主はあくまで俳句で通すつもりである。


「一句出来ました!皆さん、どんなもんでしょう?」と家主。


せにはらは かえられぬぞと サロンパス
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闇鍋

 苦労?売ってあげますよ。ローン肩代わりして。

 救急車はまだ生きてる人を運ぶ車。高級車は棺桶を運ぶ車ね。

 クリスマスパーティーでは、メンバーが加わる度にケンタッキーフライドチキンの山が高くなる。

 子供電話相談室の回答は本当に子供だましである。質問した子供がかわいそうだ。

 季語のない俳句という分野もあるそうな。だいたい、季語が現在の季節に合ってないのはどう責任を取る積りだ、裏千家。←わかってない。


 
 

Re: 闇鍋

こんにちは。

ちょっとだけあった小ネタの話がふくらまずそのままごった煮にしてアップしたところ、いがいにイケるかもと思って同じようにして小ネタを作ろうとしたら、案外難しかったという裏話があります。

そこで一句。

闇鍋の 煮えたぎる湯に サロンパス
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Author:なんとかさん
ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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