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フラジャイルに囚われて

タチバナ:「第二候補は、融通が利かない旧式のタイプライターだ」

ロッキー:「タイプライターってだけでも旧…」

タチバナ:「二階の物置に、隠されはしないで隠れていたよ。以前リサイクルショップ、『カンタダ』に持っていったんだけど、『回らないから』といって断られた」

ロッキー:「回らない?打っても紙が出てこないという故障かい?」

タチバナ:「リサイクルにならんと言われたのさ」

ロッキー:「君はその場で分かったの?僕には、その言い回しが婉曲過ぎるように思われるよ」

タチバナ:「そんな事では、地下に潜り込めないし、天にも昇れないし、永遠に余所者だよ」

ロッキー:「へ?」

タチバナ:「アンダーグラウンドと、その反対と、方言みたいな…分かる?」

ロッキー:「何となく。でも、分かりたくない。だって正しい日本語を身に付けている人、不利じゃん」

タチバナ:「単に努力が足りないだけさ。時には、『偶然』としか思われない薄い繋がりに頼ってみるべきだね。普通の見方では関連が薄いものも、それを同一視すれば色んな事が見えてくる。例えば、タイプライターとキーボードとか。まあ、これ位は基本過ぎるね」

ロッキー:「はにゃ。で、なんの話だっけ?」

タチバナ:「君は話の流れを重要視し過ぎるきらいがある。私の話の流れなんて、部分に比すればまるで大した事はない。尤も、『比べられたら』の話だけどね。私はね、タイプライターを、今度の日曜フリーマーケットに出品しようかなと思っただけなんだよ」

ロッキー:「あ、そう」

タチバナ:「ほらっ。思った通りの反応じゃないか。そんなんだから、君はメジャーコードだけで満足してしまうんだ」

ロッキー:「別にギターなんて弾けなくたって困らないよ」

タチバナ:「狭いね。けど、一貫性はあるね」
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一を聞いて十を知るのはいいけれど

 自分勝手に脳内変換しすぎると周りは付いて行けません。先へ先へ一人で行っちゃったら宇宙人呼ばわりされるだけですぜー。
 でも、「回す」はわかった。小説などはその世界だからこそあり得る言葉が存在する。一件わからない様でいて、直ぐにピンとくる言葉が大切だ。

Re: 一を聞いて十を知るのはいいけれど

こんにちは。

かつてインターネットには『アンダーグラウンド』のようなサイトが沢山ありました。『アンダーグランド』についてゆけるかどうかは、言葉を脳内変換し、勝手に解釈して探し回れるかどうかみたいなところがありましたが、まさしく宇宙人が書いたものを読んでいた事もあるのかも知れませんね。

難しい哲学書も雰囲気で着いてゆくみたいな事もしていましたが、「フラジャイル」というのもはっきりは分からないけれど何となく分るみたいなものの果てみたいな。際どいところで説明が成り立っていると神業ですが、ぎりぎり成り立っていないような、失敗作のようなある意味では成功のような、微妙なところですね。
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