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いろどりじゅーす

「入道雲を見て空の青さを感じた」、なんてまるで思ってもみない感想を述べなくちゃならないように感じてしまうのは何故だろう。思いつく限りの事は言おうとするけど、どこか白けていて、それでも取り繕って、そういう気の利いた表現で人の心を動かそうとしている私は、本当のところ言えば言うほど擦り減ってゆくようでもある。


綺麗な世界に出たいと表面上では望んでいるのに、自分の居るのは透明な世界。全てが機能的に動いていて、どれもこれも、その場その場の繋がりで保たれているような。見たい世界、ありたい世界と、いる世界の乖離。私は今日もひどく醒めている。こんな日は、夕食に濃いめの味がするものが食べたくなる。


出来事という日常の裂け目がどこにもないような気がする。出来事であるはずのものが出来事ではない。どんなに関わったとしても関わり切れていないこの感覚。私があんまりにも無感動だからだろう。感動が無くなってしまえば、私がここにあるという感覚も薄れてしまう。専ら夢とか、読み物とか、そういうものに対して心が動いてしまう分、日常に対しては疲れ切ってしまっていて、誰に対しても何も齎さないような、不用な人間に成り果ててしまうようだ。「そういうのを廃人と言うんだ」、廃人ではないけれど、限りなくそれに近いように思えてしまう。




自動販売機に好きなジュースが売ってあるのを見た。それが少し勇気づけてくれる。透明な毎日で、少しはこの世界も悪くはないなと思わせてくれる。








「…という宣伝を考えたんですけどどうでしょうか?」

「なげぇ」
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白いブラウスの美少女が雲に向かって

 語っているみたいですな。さんさんと輝く太陽と吹き抜けるそよ風。波は白い素足を洗い、ヤシの影には蟹がたわむれ、白い砂浜の真ん中に唐突にポカリス〇ェットの自販機が!!!

 乾いた心を潤す水 ポカリ〇ウェット・・・120円+税

 カーット!! リンちゃーん、値段言っちゃダメだよー。

Re: 白いブラウスの美少女が雲に向かって

懐かしいですねぇ~。喉が渇きそうなシーンで美味しそうに飲む姿を見ていると自分も飲みたくなるというパターンですけど、自販機の中に好きなマイナーなジュースが入っていると妙に嬉しかったりします。

値上げしないでほしいな…。
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Author:なんとかさん
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