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ナンセンスとそれから

物語を書くつもりです。リンクフリーです。

人力にゃんこ

Posted by なんとかさん on   0  0

私はニヤニヤしていた。ネットで猫の動画を見て。愛くるしいその姿に、私はディスプレイに手をつっこんで引っ張り出してきたい気持ちを抑える事が出来ない。

「ネコさん、どうしてあなたはネコさんなの?」

思わず零れた独り言に私は苦笑する。猫の魅力はあの毛並み。私はつやつやとした毛が魅力的な猫を見てからというもの、本人…本猫に会って実際になでなでしたいと思ってしまう。ちょうど見ている動画の猫も素晴らしい毛並み。わーもう、我慢できない。動画をしばらく漁っていると、私は『ねこからのメッセージ』という動画を発見した。何だろうと思ってクリックしてみると、なんと猫が喋っていた。それは猫の口の動きに合わせて、猫が喋っているように音声を合成している動画だった。その猫は、

『ぼくのご主人様は、全然モテなくて、情けないことにぼくをダシに使って出会いを求めているような駄目な男ですニャー』

といきなり切ないことを言った。毛並みはそんなに良くないけれど、愛らしい猫。その猫は飼い主の欠点をどんどん暴露する。

『ぼくのご主人は、この前も仕事で失敗して今とっても落ち込んでいるニャー。だから毎日ぼくに泣き言を言って来て迷惑だニャー。何とかして欲しいニャー。ご主人は誰でもいいから構って欲しいと言ってるニャー』


動画の紹介文には、某呟きサービスのアドレスが載っていて…要するに、フォローしてくれという事らしい。何から何まで情けないし、飼いたくても飼えない人がいる中で、本当に猫をダシに使っているのが許せなくなった私は、フォローするわけではないが、主人宛てに「動画見ました。可愛い猫だと思いますが、そういうやり方はどうかと思います」とメッセージを送った。数時間後、その人から返事が返ってきた。


『メッセージ、ありがとうございます。動画見てくれてありがとうございます。本当に情けなくてすいません…』


過去の呟きを見直してみると、本当に「物凄く情けない人」という臭いがした。なんだか可哀想になった私は、間違ってフォローした後に、間違ってこんなメッセージを送っていた。

「猫の写真をアップして、ネコ語で喋ってくれるなら、フォローしてあげてもいいですよ」



やたらネコ語が上手いその人のアカウントは、その後、ほんの少しフォロワーが増えたみたい。良かったね猫ちゃん。

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なんとかさん

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