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あてなし

小憎たらしいへそ曲がりが、胸の中で暴れている。どうにかなってしまったような感情は、行き場を求めて、どん詰まりでヘラヘラ笑っている。君が辿り着けるところ何て、この世界に存在していないんだよ。

「だけど僕はまだ、限界を突き破って進みたいんだけどさ」

進める事なんて出来やしない。進んだと思っても、それは一瞬の錯覚のようなもので、全然道になっていない。それでもその進んだという錯覚を味わいたいが為に、君はその場でぐるぐる回っているのだろうか?


単なる時間稼ぎ。君が檻を破って、鎖を喰い千切って、解かれるその時、その間だけが君がこの世の中に存在したと言える時間で。君を君と呼ぶのは、君がここにない可能性を持っているから、こことは違う何かを見せつけられるからなんだよと、君がいる間は誰もが信じて疑わない。けれどいつか君も収まってしまうんだろ?ありきたりに。分っているから、それを誰も心の中にしまっている。


「ない」ものが「ない」って、分かるまでの、猶予を愉しませてくれるだけでいいのに。


「『ない』と言っている何かを、どこかに見出そうとする、その気持ちだ」


その気持ちとやらが何をするんだね?どうして、掻き乱すの?


「ただ、物分りが悪いのでね。いつの頃からだったか」



私は何ということもない事で動いて、何ということもない事をする。言ってしまえばそれだけなのだ。掻き乱された何かを、正しながら、掻き乱す張本人を掴まえて、また檻に閉じ込めて。




君こそは、ナンセンス。ナンセンスな主体。張本人。



「だけど、それに期待して」
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悪魔の証明

 無い事を証明するのは有る事を証明するより難しい。
 だって、無いと何故に言い切れる?見えないだけかもしれない。触れられないだけかもしれない。もしかしたら、単に気づかないだけかもしれない。目を開けば見えるかも。手を伸ばせば触れられるかも。あと少しだけ早く振り返れば見つけられるかも。
 ふっ。可能性が捨てきれない以上、無い事は証明できないのさっ。期待していいよ。
 私の名前? 訪ねるのは野暮ってもんだ。

Re: 悪魔の証明

こんにちは。

この作品はモノローグチックな何かですね。何事も起こっていないけれど、何かをしようとしている瞬間というのも書きたいものの一つなのですが、「ナンセンスに」というタイトルを少し意識していますね。


「ない」けど足掻きつづける姿も結構好きです。
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Author:なんとかさん
ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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