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けちょんけちょん

ミートパイナップル帽子に箸を突っ立てた。勉強嫌いのララは、孔子を拒否した。はんぺんパラダイスのにんにく餃子である。


鉄にレモンを混ぜて食べるような頓珍漢をいともたやすく行ってみせるミセルは包装を解いてカメラを取り出した。連写が出来ると噂のカメラだが実際は、連射が出来るカメラで、飛び出す鉄砲玉でヤる為に作られた黒い組織の品である。


「あたしぃ、カメラよりもカルメ焼きの方がやんごとない気がするのよね。だってボディーバランスが優れてるじゃん、カルメ焼き」

「昭和レトロ淑女ミセル」


「あぁ?なんだその口の聞き方は!!あたしはこう見えてまだ妙齢だ。妙齢としか言いようのない年齢だが、まだ大丈夫だ」


ララの毒舌なのか天然なのか判別のつかないつぶやきに対しても容赦のないミセル。


「レトロとレトルトって似てるけど、だいたい同じよねお姉ちゃん」


「そうよ。どっちも昭和っぽい…っていうか言わせてんじゃねぇよ。私は昭和だけど最後の方だ。そんな事より、さっさと宿題やれ、妹」


「だってお姉ちゃん教えてくれないじゃん」


ララの言い分ももっともである。勉強を見てあげると言いながら、その実届いたばかりのカメラ…正確には「禍眼羅」に夢中なミセルは、今晩のおかずを想像しながら部屋に飾ってあった歴代家長の肖像画にそれを向けた。



どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど…どどどどどどどどどどどどどど



シャッター音の代わりに鳴り響いた怒号のような音。一瞬何が起こったか分らなくなったミセルだが、途中から鉄砲玉が出ているという事を受け入れ、最後の方はノリノリで肖像画に、そして壁に穴をを開けて行った。脳汁ほとばしる展開に、ミセルは自分のしている事の善悪を忘れてしまっていた。


「いやぁ~これ良いわ!!昭和女だったらこんな時、『かい…かん…』とか言っちゃったりするのかしら。本当に逝っちゃってるわよね!!」


「姉さま…わたくしほんの少し具合がわるくなってきましたの」


妹の演技がかった一言で冷静さを取り戻したミセルは、静かに言った。


「これ、クーリングオフできるかな?ねえ」


「出来るか出来ないかよりも、それ何処で注文したのかが気になるんだけど…」


「どこってそりゃ…あれよ…」


「あ…」


<多分こいつ、ネットで適当に注文したな>と思ったララも来春は高校生である。
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