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宿題

休みなので作曲をしていました。一通り曲ができて、ダケスタリスクのKくんに歌詞をつけてもらって&アレンジしてロックバラードにしたいと思っています。

ヒカリココニでもアレンジ前は奥田民生っぽい曲にするつもりだったのが、仕上がってみると軽快な感じになって本当にストロークとかエレキとかの効果を実感しました。今回は一応イメージはあるのですが、明らかに自分だけでやってゆくとギターのテクニックで曲の可能性が狭まってしまいがちです。


自分は曲を作りながら練習しているようなもので、音楽活動の事を考えても曲がなければ練習しようがないという悩ましい話があります。


それはある意味でKくんも同じだろうし、多分今回の曲も「宿題」という存在になってゆくものと思われます。


「宿題」というのは日常性というか、あった方が丁度いいような気がしてしまいます。ただ今回の宿題はひたすら楽しんでやりたいと思っていて、作っている過程で学べる事があるんじゃないか、そんな予感があったりします。

選ぶこと

「ナンセンスに」というブログで「ダケスタリスク」を進めてゆくというのは自分にとっては凄く自然な判断だと思う。


選ぶ事で決まってゆく事とでも言うのか、方向性は重要である。

ナイーブな曇り

雲が、なかなか手ごわそうな雲が頭上に広がっている。不思議と今の僕には情緒を感じさせて、悩ましいというよりは懐かしいというか。子供の頃、漠然と感じていた安心感のようなもの、世界への信頼のようなものは案外、何かに覆われている事で見出されるようでもある。


考え得る限り広々とした空ではなくて、狭まっている青い領域の方が自分にとっては扱いやすい、という風に自己分析すればそうなのかも知れない。なんにせよ、今日はこじんまりと過ごせばいいんじゃないかと思ってしまった。



そんな心境に不釣り合いな幸運が急にやって来たりする。


『え…?サイン会!?』


近くに住んでいる大学の後輩から電話が掛かって来たと思ったら、学生時代好きで彼と一緒に良さを語り合っていた作家が、この近辺の書店で新作発表記念にサイン会を行っているという情報を教えてくれたのである。偶然というか、その日は溜まってしまった有休を消化していた日で、何の問題もなく現場へ向かえる状態であった。



後輩は生憎と仕事だったのだが、情報をネットで得てもしかしたらと思い親切にも僕に教えてくれたらしい。そうなると彼の為にも向かわない手はない。10分程歩いて到着すると、やや人だかりが出来ている模様。にぎわっているはずという僕の想像とは少し様子が違っていた。『僕等の界隈』では有名な人だと認識している作家だが、世間的にはややマニアックな小説を書く人という評価なのかなとそこで改めて感じたのだが、僕が敬愛する作家である事には何の影響もない。



小走りで店内の会場に向かうと、作家のテーブルの前に並んでいるのは女性ファンと男性ファンが半々といった感じ。どうやら新刊を購入してくれた人にその場でサインをしてくれる催しらしく、落ち着いて深呼吸をしてから最後尾に並んだ。



<なんだか急にこういうことがあるとドキドキするな…>



ふと後ろが気になって振り向いたが、誰かが近づいてくる様子はない。おそらく生粋のファンは既に並んでしまっていて、僕のように後から情報を知ってやって来るパターンは少ないのだと思われる。



空には相変わらず厚い雲が覆っている。



そういえばその作家の作品で『雲』についての知識をふんだんに盛り込んだ作品があって、『積雲』だとか、『高層雲』だとか色んな雲の分類をそれを読んで僕は俄かに雲の事を意識し始めたのだ。何かしら不思議な『繋がり』があるなと思う。




並んでいる人が徐々に減り、僕の後ろにも幾人かの人が並び始めたところで僕はその作家にサインしてもらってる時に何か一言ファンとしての言葉を伝えられるなと気付いた。そして自分の番がやって来た。まだ買っていなかった新刊をそこで購入し、他の人がそうしていたように本の表紙のページを広げる。


「ありがとうございます」


慣れた手つきでサインをする作家。言い忘れていたがその人は独特な風貌の男性で、温厚そうなのにどこか悪戯っぽい表情が印象的だった。写真では見たことがあるが実物を生で見ると、


『ああ、やっぱり存在しているんだな』


という当たり前なのだが、素朴な感想が浮かんでくる。サインが終わって握手の手を差し出してくれた時、僕は「このタイミングだな」と思った。


「僕は今日みたいな『層積雲』が好きです」



相手は一瞬「え…?」という表情をしかけたが、すぐに「あ、」と目を見開き、笑顔で


「今回はね、『虹』をテーマにしてるんですよ」


と語ってくれた。ファンとしてはそれで十分伝わったなと思ったし、この人も『虹』をテーマにしているとは言っても多分少しややこしい手法を使って『虹』の本質を伝えてくれるんじゃないかなという想像が僕の頭に駆け巡った。しっかり手を握り、何かを伝えるような余韻を残して僕はその場を去った。





振り返ってみればあっという間の『邂逅』だった。思いの外自分はミーハーなんだなという事にも気付いたり色々な発見があった日だったが、雲は相変わらず。でもこんな日だからこそ読書にはもってこいで、色々「上手く出来ているな」と感じた。実際、時々だけれど世界はそういう小説のような偶然を運んできてくれる。だから小説はある意味で『真実』を伝えているんじゃないかというのは、ごくごく最近気づいたことでもあるし、でもこういう展開は本当に『稀』であって、たぶん何食わぬ顔をして日常的な幸運の分配がやってくる。



<でも、>



と僕はそこで思い直す。こんな一瞬の為にナイーブで居てもいいんじゃないだろうか。今の僕も多分、あの作家のような悪戯っぽい表情をしているなと思いながら、雰囲気のよさそうな喫茶店を探し始める僕だった。

孤独ではなく

踏み出してゆく事はどこか意識的になってしまうものの、意志の証明でもあると思う。「それが何かになるか」という事の保証はないのかも知れないけれど、気になっていたものを購入して自分に働きかけるように触れさせてみる。


情報は本当に溢れている。時には過剰に思われるけれど、意識的に触れさせて何かを感じ取るには過剰という事はない。本質的に違う事を得る時の地平感はそれこそ幼少期からやり直しているような気分なのかも知れない。


求めている事はそんなに複雑な事ではないと直感する。ただそこにたどり着くまでが異様に険しいというか相当考えられてないと辿り着けないんじゃないかと思う部分が大きい。


「孤独」とは違う。むしろ求めているものを作ったり、見出すために一人の時間に向き合う必要があるという事と、その勇気がちょっと欲しい時があるという事なのだ。



ヒカリココニ

ダケスタリスクとしての新曲「ヒカリココニ」が完成しました。

ヒカリココニ

段々と録音になれてきたのか、綺麗に演奏できたかなと思います。
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ナンセンスな物語を書くつもりです。リンクフリーです。

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